一話
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「見事に別れちまったな」




がため息混じりで言う。



真央霊術院を卒業し2人は護廷十三隊の入隊試験に無事合格した。

2人同じ隊に入れるという保証はなく、一緒になれるのは13分の1の確率だった。

そして、2人は見事に離ればなれになってしまったのだ。

は六番隊、は十一番隊だ。

隣同士というならまだしも、かなり離れてしまっている。

宿舎も隊が違うので別々である。



「念願の十一番隊なのだろう」


「そりゃ、そうだけどさ。何か調子狂うんだよなぁ………」



の希望は十一番隊なのだ。

学院に通っていた頃から、そう言っていた。

戦闘で刀を持つことが好きな、少し変わった少女なのだ。

流魂街にいた頃もそうだった。

初めて会った時も、刀を持っていた。

どこかで拾ったような、刀身の長い刀。



は六番隊だっけ?」



はこくりと頷く。

は、最初から目的の隊はこれといってなかったので、残念とも思わない。

出来ればと同じが良かったのだが、これは仕方ない。

とはいつでも会える。



「六番隊ってさー…………隊長って誰?」


「知らない」


「知らないって………」



はその答えに苦笑する。

は元々、もの等に滅多に興味を示さない。

そばにがあればそれで良いと思っているらしい。

なので、欲もない。



は知っているのか?」


「十一番隊は、更木隊長。めっちゃ強いんだってさ!」



意気揚々といった風には言った。

隊長なのだから強いのは当たり前だろう、と言おうと思ったが、その必要性は皆無だと考え言わないでおく。

そのとき………


タタタタタタタタタタッ ダンッ



「新入りはぁ〜っけんっっ!」



「?!!」



その元気で明るい声と共に現れたのは、小さな子供。

ピンクの髪が印象的だ。

死覇装を着ているので死神だろう。

は、驚いて少し身を引く。

は少しも動じることなく、その子供を見ていた。



「……………何だ? こども……?」


「子供じゃなくて〜、“やちる”だよ〜!」



やちる、と名乗った子供は、にぱっと笑って見せた。

そのやちるが一体何の用なのか。



「新入りの子でしょ? どっちが十一番隊に入る子?」


「え……………俺ッスけど」



が小さく手を挙げる。

やちるは嬉しそうにに近づいてきた。



「やった! ホントに女の子だった〜! あたし、十一番隊副隊長の草鹿やちる! よろしくねっ」


「…………副隊長……………………………副隊長?!!!!!」


「そだよ〜」



こんな小さな子供が副隊長なのか、とは思い、同時に見かけでは判断できないものだなとしみじみと思った。



「女の子の新入りは入るって聞いたからお迎えに来たのっ! 十一番隊って女の子ホント少ないから」


「へぇ………何人くらいいるんスか?」


「あたしだけっ!」



それは、ほぼいないと言っても良いんじゃないのかと2人は思う。

やちるは更に続ける。



「だから、嬉しいんだ! 同じ女の子が来てくれて! 男ばっかりだけど大丈夫だよねっ?」


「まぁ……………学院入る前は似たようなとこにいたから、慣れてはいますけど………なぁ?」



に向かって同意を求める。

それはあながち間違いではなかったので、は「あぁ」と同意する。

流魂街80地区では、女性は本当に少なく、ほとんどが男だった。

大部分が殺されているのだ。



「そっちのえ〜っと………」


「こっちは 。俺は ッスよ」


「ありがと! えっと、ちゃんは何処所属?」



ちゃん付けなど、初めてだなと思いながらは答える。



「六番隊」


「ふぅん……………あそこかぁ……………」


「何か問題でも?」



が問うた。

やちるはフルフルと首を横に振った。



「問題はないよ〜」


「六番隊の隊長って誰なんスか?」


「知らないの? じゃ、教えてあげるよ! 六番隊隊長は、朽木 白哉って人」


「じゃ、男か……………どんな人か知ってます?」



が再び問うた。

やちるは、人差し指を口の下辺りに当てて、考える。



「ん〜〜…………そうだなぁ……………雰囲気はちゃんと似てるね。無口な人だよ」


「無口…………ねぇ。俺とは気が合わねぇかもな。は別だけど」


「仲良しなんだね!」



やちるがにこっと笑って言った。



「そうッスね……………………俺は、は命の次に大事ですから。いや、命よりも、かな?」


「告白みた〜〜いっ!! あ、そろそろ行かないと………剣ちゃんに怒られちゃう。行こっ、ちゃん!」


「あぁ…………はい。じゃあな、! また、後でな!」


「また、後で」


「六番隊は、そこをずっと行ったところだよ。大きく『六』って書いてある扉のとこ!!」



そう言って、やちるとはその場から去って行ってしまった。

は言われた通り、廊下を歩いて行った。

目的の場所は、すぐに見つかった。



「………………ここか」



扉に大きく『六』の文字。

六番隊詰め所だ。





「そこで何をしている」







「……………………?」



が、扉の前に立っていると声を掛けられた。

少し低めのよく透る男の声だ。

がそちらを向くと、案の定男が立っていた。


若い男だ。

長めの黒髪を髪留めで留めていて、鋭利な黒い瞳をしている。

死覇装の上から白い羽織を着ており、その男には気品のようなものがあった。


隊長は皆、背に隊の番号が描かれている白い羽織を着ていると聞いた。

そうか、なるほど。







この男が……………………六番隊隊長…………朽木 白哉、か。









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あとがき
一話終了!!
夢要素0!!(ダメじゃん

やちるが出張ってしまいました〜。
でも、兄様が出たからよしとしよう。

次は、いろいろ出ると思います。
ていうか、ヒロイン1しゃべろうよ……(汗